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2015年5月

2015年5月29日 (金)

逆行/順行についてちょっと付け足し

まあ水星逆行期間中ですからね。ちょこまかしたことは色々ありますが、今期の逆行で一番笑ったというか、脱力したのが、愛用の占星術ソフトKeplerで「sun ingress Aries 2015」のチャートを出すと、(ディスプレイには春分図が表示されているにもかかわらず)タイトルが勝手に「Mamoru Samuragouchi and Takashi Niigaki composit chart」になってしまうという珍妙な現象です。なぜこれにそのタイトルをつける? 逆行が終わったら直ってくれるかしら。

さて、ひとつ前のエントリーに少しだけ補足です。 「 逆行前の順行」、「逆行」、「逆行後の順行」という同じ度数の3つの水星のニュアンスの違いについては、アングルや月、太陽のサインや度数の違いに紛れて、本当によく知っている人でもない限り、わからないかもしれないですね。 実際、こういうものは個人の性質や行動というよりも、星側の状況・ストーリーであって、拾い上げて検討してみても出生図の判断を左右するような収穫はないのかもしれません。 この「同じ度数でフェイズ違い」の差がはっきり出てくるのはやっぱり進行法のチャートでの動きに関してなのでしょう。

進行のチャートでは、出生図では順行の天体が逆行に転じて状況が変化することもありますね。 たとえば私のホロスコープでは4ハウスカスプ、つまりICに順行木星が乗っているのですが、この木星は私の誕生日の22日後から120日間の逆行に突入しています。つまり、1日1年法で進行させていくと、22歳の頃に私の木星順行期は終わり、そこから先は142歳まで木星逆行が続くわけです。人生80年と仮定した場合、80歳の時の木星は出生木星から約6度手前に動いたところ。逆行に転じる留を挟んだおかげでサインも変わらず、ずっとIC付近に木星を抱えたまま一生が終わる計算となります。 (ちなみに、22歳あたりで何があったかというと、実家を出ました。)

でももし これが今日生まれた新生児だったら、木星は獅子座の16度。ここからやはり1日1年法で進行させると、木星は逆行を挟むことなく進み、80歳の時にはサインも変わって乙女座の1度に到達しています。私の場合はサインが変わらなかったので惑星のディグニティーに変化はありませんが、獅子座から乙女座に入るとなれば性質やディグニティーが変わります。なのでこういう方から投資や財産関係のご相談を受けたりした場合は、「70歳手前くらいで管理する方に転換なさった方がいいですよ~」みたいな話になったりならなかったりするのではないかと思います。もちろん、実際の話では、プログレス木星のサイン移動という一つの表示だけでこのように乱暴な読み方をすることはありませんが、木星に関すること、財産などの扱いに関して状況が切り替わり、変化が求められるというひとつの指標にはなるでしょう。

逆行に関する本は洋書では色々ありますが、日本語で読めるものでお勧めなのは、松村潔先生の「完全マスター西洋占星術」に収められている石塚隆一先生のコラムです。数ページの短いコラムですが、逆行の仕組みやその解釈について、図版を交え非常にわかりやすく解説されているので一読をお勧めします。

【6.20追記】
ケプラーの不具合は無事解消いたしました。いい気になってチャート300件とかエントリーしたままにしてるからバグるんだよね。逆行以前からずっと「ワンドの10」状態だった模様。天文暦表示ができなくなって、読む分だけチャート作るようにしたら直りました。処理速度もアップしたし、今後は50以内に収めるようにする。

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水星の逆行とフェイズ

 双子座で支配星の水星が逆行していますね。この水星は火星と合。さらに魚座の海王星とスクエア(90度)、牡羊座の天王星とはセプタイル(51.26度)を形成していたため、ここしばらく衝動的な犯罪や、訳のわからない不条理な事件が続いていたように思います。

とくにおとといあたりは月が乙女座にいて、火星水星や海王星とサイン的にTスクエアの関係を形成していたこともあって、アストロロジカルな圧力に過敏な人たちには少し厳しい天体配置だったかもしれません。 昨日、月が乙女座を抜けて天秤座に入り、天王星とのセプタイルもオーブを外れつつあるので、一息入って落ち着いてくれるといいのですが。

今回の水星逆行は双子座13度から始まって双子座の4度まで戻り、6月12日の朝7時37分に終わります。逆行期間中は「伝達ミスや勘違いが起こりやすい」、「機械が故障しやすい」、「交通ダイヤの乱れ」、といったことから、「契約事は避けた方がいい」とか、「PCのクラッシュに備えてデータのバックアップを取れ」、「移動時間は余裕をもって」、などと言われますね。その一方で、「古い友人と再会する」、「過去の逆行時に起こったことを修正する機会が与えられる」というような良い面があるとも言われています。

出生図で 水星が逆行している場合について考えると、(水星のサインやハウス、アスペクトしている天体などの影響は当然考慮しなければなりませんが)順行の水星と 比べて逆行水星は物事を客観的というのではなく、自分に引き付けて考えたり、表現も少し内に潜ってから表に出てくるような傾向があるようです。

逆行をフェイズで考えてみると、まず水星は順行しています。そして、逆行が始まる前に徐々にスピードを落としていき、「留」、あるいは「ステーション」 と呼ばれる静止状態に向かいます。この時期を「SR(Retrograde Station)」といい、そこから度数をさかのぼる逆行が始まり、3週間ほどでまた静止の時期、今度は「SD(Direct Station)」に至って順行に戻っていきます。つまり、一つの逆行はSRとSDという二つの留の間の期間のことで、今回の逆行では「5月19日双子座13度9分SR、6月12日双子座4度34分SD」となるわけですね。 実際はSRの10日くらい前から水星のスピードは落ち始めますから、天体の動きとしては、

逆行前のスローダウン→留(SR)→逆行→留(SD)→スローな順行

というプロセスを進んでいくわけです。あるいは、SR、逆行開始の度数に戻るところまでを一連の流れと考えれば、6 つのフェイズを考えることもできるかもしれません。そのように考えると、今回の場合は

5月10日くらいからスピードを落とし始めた水星が
5月19日から逆行し
25日間逆行
6月の12日に順行に転じ
そこからまた10日くらいでスピードに乗り、
6月27日に元の度数に戻ってくる、

というふうに考えることができます。

この間、たとえば5月5日、6月6日、6月17日の生まれの赤ちゃんは同じ双子座5度の水星を持つことになりますが、逆行前の順行の5度と逆行の5度、そして逆行後の順行の5度では、水星の表現が異なるニュアンスを帯びているはずです。双子座5度台はサビアンでいうと双子座6度「油田の掘削」。松村潔先生は「一発当てる」というような説明をされていますが、お宝を掘り進める態度や方向が微妙に変わってくるのではないでしょうか。たとえば、逆行前の順行はストレートに。逆行中は自分の内面とすり合わせ、確認しながら。逆行後の順行は両方の経験を行き来して。これは優劣ではなく、あくまでもプラスアルファのニュアンスとしてそういう傾向を持っていることでしょう。

実際のセッションでは、「天体がどういう流れの中でその度数にいるのか」というところまで調べることはそんなに多くありませんが、あるテーマにおいてその天体が重要な表示体である場合は、全体の流れの中での位置づけを把握するために、天文暦をチェックすることはあります。また、1日を1年とみなす進行法、セカンダリープログレッションや出生の瞬間から時間をさかのぼっていく進行法のリバース・セカンダリープログレッションなどでは、当然その動きを追っていくことになります。逆行天体が順行に代わるとき、あるいはその逆のタイミングでは、その天体のテーマについて、アプローチや態度に変化が生じたりしますし、単に逆行天体と言っても、SRとSDの間のどのあたりの逆行か、起こるハウス、逆行中にほかの天体と形成するアスペクトなどなどによって、その影響は異なりますから、出生図に目立つ逆行天体がある場合は、そこに織り込まれた物語を読み解いてみるのも一興かもしれません。

逆行については、四季図などでも興味深い表示を拾うことができるように思います。たとえば、 今年の春分図(東京)では水星は魚座の12度で、2ハウスと6ハウスのルーラーです。この水星に対して、今回の水星逆行は90度のハードアスペクトの場所で起こっているので、2ハウスと6ハウスが表わす事象について、難しい展開があることを示します。逆行の範囲、双子座の4度から13度は1ハウスの終わり~2ハウスにかけて。2ハウス関連ではこの数日大きく円安に振れている為替の状況、また6ハウスの支配星でもありますから、自衛隊の海外派遣にかかわる議論や基地問題とも関連していると考えることができるかもしれません。

逆行水星と太陽の合は5月31日。水星は一体どんな情報を太陽に手渡すのでしょうか。そして、順行に転じた水星が逆行を始めた双子座13度に戻ってくるのが6月27日。太陽に追い付くのが獅子座0度でこれは7月の24日。このあたりで円ドルのレートや国防関連がどんな展開になっているか大変興味をそそられるところですね。

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2015年5月18日 (月)

ひと月が過ぎて

東京はもうすっかり夏のような暑さ・・・と思ったら、
変に涼しくなったりもして、どうも調子がつかみにくいお天気ですね。
それでも季節は確実に移り変わっているようで、
冬のあいだ部屋に取り込んでいた胡蝶蘭が花を咲かせ始めました。

これは花後に捨てられていた贈答用の寄せ植え鉢(開店祝いとかのアレです)を
連れ帰って育てているものですが、たいして手をかけていないのにもかかわらず、
毎年このころになると律儀に花を咲かせてくれます。
放任しておくと真横に花茎が伸びるんで、ちょっとバランスが悪いんですけどね。

蘭は植物の中でもかなり進化した存在らしく、
時々「あなたそれ、ほとんど声!」っていう思念を発する時があります。
(夜、道端の捨て子鉢に気付いたのも、おそらくそれだったと思います)
フラワーエッセンスではアンドレアス・コルテがオーキッドのエッセンスを出していますね。
久しぶりにチャネリングオーキッドを摂りたくなりました。
昔使ってた残りがあったらミストに仕立ててみよう。

さて、第三の眼で鑑定させていただくようになって、ちょうどひと月が経ちました。
飛び込みで、そしてご予約いただいてチャートを読ませていただいたみなさま、
本当にありがとうございました。

占星術・占星学は星のエネルギー作用という視点から人間にアプローチしていく占術・学問です。
でもそのエネルギーを方向づけていくのは個人の意志と体験なので、
似たようなホロスコープであっても表現は人それぞれ。十人十色に異なります。
なのでチャートを拝見するだけではなく、「記されているテーマや葛藤は何か」
「持って生まれた資質をどう活かしてこられたのか」「どこで立ち往生しているのか。何が原因か」
「何が起こりそうか」「何が助けになるのか」などなどを対話を通して絞り込んでいくことになりますが、
ふとした時に魂の意志のようなものが垣間見えることも多く、なんとまあ深い仕事であることよ、
と思い始めています。

それと始めてみて分かったのですが、御予約いただいて準備を整えて占うのと、
飛び込みでご来店いただくのではずいぶんと様子が違うものですね。

飛び込みでご来店いただいた場合は、ぶっつけでホロスコープを読む難しさはありますが、
その「場」の空気を意識しつつ、テーマにアプローチしていく面白さがあります。
相談者と占い師の間には、チャートやカードといった天意を「宿らせるもの」が存在していますから、
それに敬意を払いつつ、「お役に立てますように」という心もちで場に飛び込ませていただいています。

一方、ご予約で事前にデータをいただいた場合は、恒星やここ数年の蝕、ミッドポイントなどは
さらっとチェックするよう心がけています。あまり準備をしすぎるのもよくないのですが、
ヒライアカル・ライジング・スター(誕生した日、太陽に先駆けて上ってきた恒星)や
アングルにかかる恒星のテーマは人生の指針にもなり得るものですし、
蝕の方は、起こるポイントによっては冥王星や天王星のような働きをすると思っているので、
チェックしておかないとなんとなく落ち着かないんですよね。

ここしばらくは、乙女座の終わり~天秤座の初期度数に目立つ天体をお持ちの方が
多かったのですが、これはやはり3月20日に起こった日蝕が原因なのでしょう。
春分点に飛び込む直前の蝕ということもあり、どなたも現状への漠然とした違和感や
変化への欲求を訴えておられたのが印象的でした。
蝕は魚座の30度で起こりましたが、それを一番はっきり見ることができる場所にいたのが、
乙女の終わりから天秤の初期度数をお持ちの方々だった、というわけですね。
一体化して自覚しにくくなってしまうコンジャンクションよりも、
真正面から見ることができるオポジションは意識しやすいです。

と、まあ準備をして臨んでも、セッションが始まった途端に意外な方向に転がって行ってしまったり、
話していることが「あれ?この考え方は私のとは違う」みたいなことはままあるのですね。
でも、こういうことは対面鑑定では珍しくないものでしょうし、むしろ歓迎すべき事象かもしれません。

ともかくも、セッションはその方がその方自身と出会い、自分の本質を確認・理解する場。
それを心に刻みつつ、次のサインに進んでいきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお付き合いください。

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2015年5月 4日 (月)

牡牛の季節にじっくりサビアン

おととい、「ネパールのためにできることは?」とホラリーチャートを立ててみたら、
やっぱり獅子座の木星がアセンダントの近くに来ました。
テーマは支援。うん。その通り!木星は5ハウスの支配星なので、買い物による支援でしょうか。
アセンダントと木星のディスポジターは獅子座→太陽で、五感を楽しむ地のサイン牡牛座にあります。
「それなら肌触りの良いストールかネパールのお茶を・・・」と、以前何度か利用したウェブショップに
行ってみると、普段より品切れが多い! やはりみんな考えることは一緒なのですね。
とりあえず、夏場のがぶ飲みアイスティー用に、ネパール茶を少し購入しました。
焦らず、じっくり、揺るぎなく。確実に続けていくことにいたしましょう。獅子座も牡牛座も不動宮ですから。

ちなみに、おとといの太陽のサビアンは「ウインドウショッパーズ」。
OSが「ウインドウ」ズ→ネットショッピング。思わずチャートに向かって「上手い!」と言いそうになりますよね。
ホラリーチャートのサビアンって、こういう小ネタみたいのが本当に多いです。

それでサビアンの研究会、いよいよ明日から本格的に始動です。いやー、濃い!
ファシリテーターの先生の教材・資料や、参加者さんのレポートがバシバシ回ってきて密度すごいったらもう。
先月プレゼンテーションをやってみて、不動宮のニュアンスが強い印象を受けたので、
風通しのよさや軽さといった「サビアン同好会」的な側面も今後は意識していきたいところですが、
基本的にはディグリーミーニングのしっかりした枠組みを内に築き、身につけたい方むけの
研究会になっていくのかな、という感触がしています。

360度の構造についてもがっつりやることになっているので、おそらく数か月もしたら、
サインと天体と度数の組み合わせだけで、ある程度チャートが読めちゃうようになるんじゃないでしょうか。
サビアン研究会でサビ抜きっていうのも変な話ですが、360全部を覚えていなくても度数の意味がとれるとしたら、
サビアンの根底の意味も理解しやすくなるし、チャートリーディングの大きな武器にもなるでしょう。
もちろんサビアンの「画」としての魅力やオラクル的な側面に惹かれる方々も、先生方のディープな解釈、
さらにメンバー間でシェアされる豊富な事例研究によって、イメージにより一層の厚みを加えていけるはずです。

占星術は学んでいくとどうしても独学の時間が多くなっていくように思いますが、
一人の視点では見過ごしてしまうこともあり、コツコツやらないと身につかないところは
モチベーションを保つのも難しかったりしますね。グループ研究はそういうところを補ってくれるし、
苦手な部分に向かい合うのにもとてもいい機会になるのではないでしょうか。

一歩一歩の積み重ねだけがあなたを遠くに運ぶ。
でも一緒に学ぶ仲間がいれば、それはきっと楽しい旅になります。

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2015年5月 2日 (土)

Pray for Nepal

甚大な被害を出しているネパールの大地震。発生から1週間が経ちました。13

Nepal Earthquake 2015 Apr.25 11:56 Kathmandu, Nepal

地震発生時のチャートでは、冥王星とともに「地殻を攻撃する天体」「地震の表示」として重視される小惑星ジュノーがちょうど東の地平線から地上に現れるところでした。 (*1) 
アセンダントの支配星である太陽はMCにあって、ジュノーとパラレル。国土を表す ICは蠍座4度。その支配星の冥王星は山羊座16度にあって、牡羊座18度の天王星とはスクエアのアスペクトを形成しています。

天冥スクエアの最後の爆発、ということだったのでしょうか。 春分前後、大きなエネルギーの動きを感じていた人たちも多かったようですが、こういうのは空振りに終わってほしかったですね。



それでここ数日、祈りを届ける仲立ちにしたくてネパールの始原図、建国時のチャートを探していました。でも、見つけられたのは18世紀のチャートと1975年のチャートの二つで、 王政が廃止されて現在の国の形になった2008年5月28日のチャートがなかなか見つからず・・・ 地震の場合、当該国のチャートにその年の春分図や、時期的に有効な日蝕&月蝕図、地震発生時のチャートなどを組み合わせて読むのですが、 肝心のナショナルチャートが時間不明だと、アングルわからない、ハウス決まらない、月の場所どこ~?でまったくもってお手上げ。 地震のチャートでは国土を表すICのサインや度数が非常に重要なんですよね。・・・ ということで、一生懸命探してようやく見つけたのがこれ。

9_2
Nepal Republic  28 May 2008 23:26:00 Kathmandu Nepal
(”The Time Tested Techniques of Mundane Astrology” published by Vani Publication, Delhi)

「ネパールだし、インド占星術で読むほうが適切なのかなあ。それにしても、なんでこんなに夜遅い時間?」などなどと言いつつ、インド占星術どころかマンデン読みにも暗い私が無理くり読んでみると・・・

このチャートではアセンダントが水瓶座、MCが蠍座29度24分で、ICは牡牛座29度24分。IC支配星の金星は双子座4度39分で4ハウスに在泊。 この金星、MCの近くで留になって止まってしまっているトランジットの土星に2月からずっと正面に居座られていました。

もともとこのチャートのMC、蠍座30度は内に溜める性質が強い蠍の最終度数で、サビアンが「ハロウィンの悪ふざけ」、 溜め込み煮詰めたものを半ば自暴自棄気味に、盛大にぶちまけていく度数です。 ここから柔軟サインの射手座に抜けての大地震、というのは実は1995年の阪神淡路大震災と似たパターンで、 あの時は蠍座の支配星である冥王星のサイン移動でしたが、今回はエネルギーを蓄積した土星がらみだった、ということなのでしょう。 長らく続いていた(そしてインターバルを挟みつつ、9月半ばまで続く)土星と冥王星のミューチャルレセプションも決して無関係ではないのかもしれません。

ネパールの場合、始原図でも金星土星が柔軟サイン初期度数でスクエア。
そこにトランジットの天王星と冥王星のスクエアのミッドポイントも考慮すると、

t天王星とt冥王星のミッドポイント(魚座1度31分)=n土星(乙女座2度15分)
n金星(双子座4度39分) ←ICの支配星
t土星(射手座3度35分) ←nICにオポジション

「揺れて調整する」性質の柔軟宮、その初期度数に大きなエネルギーが集中していたところに、「渓谷の嵐」という安定を崩す力を表すサビアンの月(蟹26度23分)が アンティッション(*2)でn金星(双子4度39分)に触れ、トリガーを引いた・・・こうなるともう占いというよりも力学ですか?という感じですが、どうもそんな風に思えます。

このあと土星は6月に再び蠍座に戻ります。長引く土星MCコンジャンクションで政府の状態も気がかりです。
それでも、始原図の 7ハウスに入りつつあるトランジットの木星(獅子座14度)には少し救われる思い。
獅子座の木星って、なんか親分肌な感じですよね。
水、食べ物、薬、生活物資、スペース、手当てと思いやり… 必要なものはたくさんあるでしょう。
世界中からの善意と支援がネパールの人々に届きますように。

*1 ジュノーとアセンダントはノーダルディグリー、「宿命的」と言われるノードの度数と同じ数字です。ノードとアセンダントの関わり、そしてジュノーが権利の主張に関わる小惑星であることも併せて考えると、このチャートには地震とは別に「ネパールという国とは」というテーマも内包されているのかもしれません。それはここ20年の国家体制の混乱と変化に関したことかもしれません。

*2 アンティッションは夏至と冬至のラインでホロスコープを二つにたたんだとき、 重なり合う度数をコンジャンクションのように解釈します。この場合、蟹座26度と双子座4度は蟹座の0度から等しく26度離れているので、 アンティッションの関係にあるといいます。一方、春分点と秋分点で折りたたんだ状態で重なる度数はコントラ・アンティッションとなり、 これはオポジション的な関係だといわれています。

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