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2015年7月

2015年7月31日 (金)

小惑星モモタロウ

昨日、テレビを見ていたらペプシのCM、桃太郎の新バージョンが流れていました。やっぱりクオリティー高いなあ。戦闘能力としてはどうなの?という疑問符が付くキジも、俳優さんのスタイリングが初期のロキシー・ミュージックや「ベルベット・ゴールドマイン」なグラムロック風だったりしてかっこいい。10代の頃なぜかマカロニウエスタンフリークだったので、ああいう仇討ちシチュエーション@荒野も非常に血が騒ぎます。

「それにしても、このペプシにしろ、AUの「三・太郎」にしろ、ドコモにしろ、ここにきてなんで桃太郎ラッシュ?」「こういうのって、絶対に民族的な根に響かないと起こらない現象だよね」・・・と思ったので、お遊びで日本始原図の桃太郎、小惑星番号10353 Momotaroをチェックしてみました。すると・・・

7月31日の今日現在、彼は射手座14度11分を逆行しています。この度数はいくつかの始原図のドラゴンテイルにコンジャンクションしていました。テイルに関わる天体は「馴染みのあるもの・習熟したもの・前世とのかかわり」、「疲れた時、素に戻った時に帰る所」みたいなことと関連があるといわれています。ヘッドが未来ならばテイルは過去、昔話ですね。現在の桃太郎も、新味はないけどほっとする話、安心して見てられるヒーローというイメージにすっぽりはまっている感じなのでしょう。

始原図の中の(つまり当時の)モモタロウに関しては、たとえば憲法衆院可決時のチャートでは蟹座の25度のちょっと手前、憲法公布時のチャートでは魚座22度にいます。水のサインのこのあたりの度数というのも、みんなの心に共有される民族のお話し=民話の主人公にふさわしい感じです。

射手座14度11分ということで、射手座15度のサビアンは「自分の影を見るグラウンドホッグ」。グラウンドホッグというのは地面に穴を掘って暮らすジリスのことだそうです。それが自分の影を手掛かりに、冬眠の穴から出ていくタイミングを計ろうとしている。自分を押し出すか引っ込めるか、状況を見て判断するという度数です。顔色を見るとか空気を読むとかいうことにも通じるのかも。リンダ・ヒルさんの「サビアンで読み解く運命辞典」では占いや予知に関連する度数、などと説明があった後に、「こんなことに気をつけて」という項があり、「責任を他の人になすりつけようとする人々(や社会)、内容が違うのに同じ解決策に頼る」なんてずいぶんまあ今の日本の状況にふさわしいようなふさわしくないようなキーワードがあげられています。「The Sabian Symbols & Astrological Analysis」の著書があるBlain Bovee さんは「振り返ること」にフォーカスしていました。

社会的な理念やモラル、学術、冒険、外国、そして法律などを司る射手座の真ん中あたりを逆行中のモモタロウ。いったい何を振り返り、何を躊躇し、どういう判断を下そうとしているんでしょうね。鬼に占拠される島、盗まれた宝、きび団子同盟、戦いと英雄、そして戦利品・・・民話の桃太郎は日本人の心の深いところ、無意識の水とつながっています。

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2015年7月30日 (木)

ハードアスに水門、とか。(続き)

昨日の続き、少しだけ。

ハードアスとの向き合い方で「水門を開ける」、ドレーンするというのと、双方向的な「通路」を設けるということを書きましたが、今朝、目覚めとともに「神棚」という言葉が降ってきました。なるほど、神棚ってそれ自体 が結界でもありますからね。閉じて形にし、開いて通ず。仕事でも人間関係でもモノでも、その天体のエネルギーがかっちり反映されているならすべてが神棚やお社になる、善き神も悪しき神もそ こに宿る、そもそも神に良し悪しなどなし・・・そんなことも頭に浮かびます。

実際のところ、きっついトランジットや蝕の影響下では、全く余裕がなくてそういうことはすっ飛んでしまったりするものですが、それでも日々蓄積していく天体エネルギーを、多少なりとも軽減する方法を知っているのと知らないのでは大きな違いがあります。仮に 負荷の1割をリリースできたら、その1割分こらえが効く。この差はやっぱり大きいし、状況によっては運命を分けることすらあるんじゃないかと思います。英 語の慣用句で「The last straw」、「The last straw breaks the camel's back(最後の一本のワラがラクダの背を折る)」というのがありますが、積まれるワラが最後のワラにならなければいいんですよね。 たとえば一本上乗せされる前に一本引っこ抜いて捨てればラクダは背を折らずに済むし、二、三本引っこ抜ければそのぶん楽になれるわけですから。

ただそれも本当に状況次第、ケースバイケースというところがあって、下手にしのぎ方を知っていたがためにいよいよ抜き差しならぬデスマーチ状況にはまり込んでしま ったり(これはいい子ちゃん症候群な人や不動宮強い人はとくに注意です)、折れるべきものが正しいタイミングですっきり折れないことの害というのも非常に大きいし、時には折れる という経験がそのままその人の財産になったり、ポッキリ折れることで文字通りブレークしちゃったりするケース(特に冥王星が主導権を握っている場合)もあったりする ので、何がいいのか悪いのか、一概には言えないのが悩ましいところ。

それでも「とりあえず今だけは折れちゃ困る!」っていうときに、多少なりとも時間稼ぎができると助かるのは間違いないので、大きな問題にかかりっきりになっていない比較的平穏な時期にはエネルギーをいい形に整えておくのが得策。時々は水門を開け て古いエネルギーの一部を手放したり、穏当な形に固定された神棚を通してなエネルギーのやり取りをするのも大切ですよ、と思う次第です。

何事も滞ると痛んだり、傷んだり 、腐ったり、虫が寄ってきたりしますからね。

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2015年7月29日 (水)

ハードアスに水門、とか。

梅雨明け以降、暑い日々が続いていますね。例年なら6月に漬け込んでおいた梅の土用干しをする時期・・・なのですが、昨年ちょっと多く作り過ぎて過剰在庫気味なので、今年は梅仕事は基本お休みすることに。ちょっとしたら昨年の梅酢で紅生姜だけ仕込もうと思っています。

私は昔から保存食作りが好きで、いただきものの果物でジャムやマーマレードを煮たり、取り寄せ鮮魚セットの魚で干物を作ったりするとすごく集中でき、また気持ちも満たされます。ただ、いい具合に出来上がった干物もラップして冷凍庫に直行だったり、ジャムも保存容器に詰めた時点で満足してしまうこともしばしば。おそらく「食べたい!」という欲求よりも「作りたい!」っていう欲求の方が強いんですね。で、それは私のホロスコープの欲求、ホロスコープの中にある一部の天体グループの欲求なんだと思います。

実は私のホロスコープには火星と土星と海王星のタイトなTスクエアがあって、正直相当手を焼いてきました。でもまあ、生まれてからずっと付き合っていれば、それなりに付き合い方というかあやし方のようなものもわかってきます。いわゆる「マレフィック」と呼ばれる3天体ゆえ、暴れると予期しない方向からとんでもないことに巻き込まれ、みたいなことも多く、自分でエネルギーを使っちゃった方が少しは平和に生きられるかな、ということで、いつしかこのTスクエアエネルギーのドレーン(排出・水抜き)法を考えたりするようになりました。

で、ドレーンというと不要なものを捨てるみたいな印象があるかもしれませんが、そういうんじゃなくて、「どうせ流れるんだったらここ通ってくださいね」っていう道を作っとくとか、水門開けるとか、「どうかあっちこっち行かずにここに宿っててください」っていう依代(よりしろ)を用意する感じに近いです。「お供えをする」とか「お墓に入れる」という感じもある。ともかく、すべての天体エネルギーは表現や現象化を必要としていて、無視や放置は危険です。ことにマレフィックの放置は一番危険。ゆえに穏当な表現方法や日常レベルでの活用の仕方を探す必要があるんですね。

その一つが占いやヒーリング。火星と海王星で神秘的なことに関する情熱・行動。それに土星が絡んで勉強、修行、場合によっては職業にすること。日常生活では扱いにくい海王星もここではフルに活用することができます。

一方、保存食作りの場合は、海王星はアルコールによる保存、たとえば果実酒やハーブチンクチャーがそうですね。火土海のTスクエアには食べ物の要素はあまりないかもしれませんが、私の場合、火星が牡牛座の火星なので食べ物と関係しやすいのかもしれません。火星が行動・作業以外に加熱や日光に当てることで、土星は乾かすことや、長期保存。そうそう、塩や塩漬けというのも土星の象意の一つです。

でも、一番うまくこのTスクエアを使えるのは「金継ぎ」、欠けたり割れたりした食器を漆を使ってくっつけ、そこに金粉をかけて修復するアレです。

金継ぎを始めたきっかけは、今からさかのぼること数年前。愛用していた英国製のシリアルボウルを、うっかり他のお皿にぶつけてしまったんですね。で、欠けができちゃったんだけど、とても愛着があるものだったので、ほんのちょっと欠けたくらいではどうしても捨てられない。でも、割れたり欠けたりした食器を使っているのは縁起が悪そうだし、それ以前に洗う時に手を切りそうで危ない。もし思い切って捨てたとしても、すでに廃番になっているので新たなものは購入できず、海外オークションではプレミア価格&送料だけで相当額・・・しばらく悩んだ末、出した結論が「ダメもとで金継ぎしてみよう!」だったわけです。

破損・欠損(Loss=海王星)を修復(Fix=土星)する意志・行動(Will・Action=火星)。リペア、修理すること。で、収まる先がDIYの金継ぎ。アストロロジカリー・コレクト!占星術的に正しいです。

幸い、やり方はすぐネットで見つけることができました。よい入門本も見つかり、拙いながらも日常レベルだったら問題なく使用できる仕上がりに。以来、欠けたり割れたりしたものはできる限り継いで直しています。

面白いのは、このTスクエアを稼働して継いだ食器たち、不思議な効果があるみたいなのですよね。修復したことはもちろん私の中に溜まっていたエネルギーのはけ口になったと思うのですが、それを普段使うこともハードアスへのヒーリングになっている感じがして・・・。内的な天体のエネルギーは外の世界に引っ張り出され「消費」されると悪さをしにくくなりますが、それを身の回りに置くことはもしかすると双方向的な「通路」になるのかもしれないなあ、なんて怪しげなことを考えています。(続く・・・かも)

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2015年7月24日 (金)

ハートマークの冥王星

アメリカの冥王星探査機「ニューホライズンズ」によるフライバイ観測が成功し、冥王星や衛星の映像が続々と送られてきて科学者や天文ファンばかりでなく世界中から大きな注目を集めています。この探査計画、一時は予算の問題で頓挫しかかったのですが、「このチャンスを逃したら次に飛ばせるチャンスは200年後になってしまう!」という科学者たちの声で見事復活した経緯があります。

色々興味深い発見はあるのですが、なにしろびっくりしたのは星の表面にイルカだとかハートだとか浮かんでいるあの映像! よりによって冥王星にハートなんてミスマッチ、一体誰が想像できたでしょう。これから16か月にわたって新しいデータや映像が送られてくるそうですが、この先どんな発見、どんなサプライズがあるのか、一天文ファンとしても占星術師としても興味津々、目が離せそうにありません。

ニューホライズンズが冥王星に向けて旅立ったのは2006年1月のことで、そのとき冥王星はまだ太陽系の「惑星」でした。しかしその年の8月には、ケレスやエリスなどとともに「準惑星」という新しい区分に分類され、小惑星番号134340が割り振られます。さらに2008年の6月には、準惑星のうちケレス以外の、冥王星、エリス、マケマケ、ハウメアが「plutoid」(日本語訳は「冥王星型天体」)という区分に分類されました。

惑星から準惑星への変化、さらに小惑星番号まで割り振られてしまってはやはり「格下げ」という印象が否めないのか、アメリカのメジャーリーグベースボールのウェブサイトには「9番打者の冥王星がマイナーリーグ送りになった」という記事が出たりしたそうです。しかしながら、もともと太陽系惑星としては天文学的にも占星学的にも特殊な天体ですから、格下げではなく「別ジャンルとして独立した」と捉える方が適切なような気もします。

現在地球から見ると、冥王星は山羊座の13度50分を逆行中。カリス三美神の一人、喜びの女神の名を冠した小惑星エウプロシュネーとコンジャンクションです。カリス三美神というと有名なボッティチェリの「春」やタロットカードのカップの3、杯を掲げて踊る三人の女性が頭に浮かぶのですが、そういえばカップの3にはお祝いという意味もありますね。観測成功と新発見ラッシュに人類が沸き立っているだけでなく、冥王星もはるか地球からやってきた客人を彼なりに歓待してくれているのかもしれません。

ニューホライズンズは来年の8月まで冥王星のデータや画像を集め、その後はさらに太陽系の外側に向けて進みます。そして2020年ごろまで海王星の外側にあるエッジワース・カイパーベルト内の太陽系外縁天体を観測し、その後は太陽系を脱出する予定だそうです。実り多い探査を期待したいですね。

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2015年7月20日 (月)

蝶と小惑星Psyche

蟹座新月の台風が去り、関東甲信越地方は19日に梅雨明けを迎えました。すっかり真夏という暑さです。

梅雨の最後の日となった18日、荒川区の荒川自然公園にオオムラサキを見に行ってきました。子供のころから蝶が好きで、羽化させた蝶も百や二百じゃありませんが、オオムラサキは飼育どころかちゃんと見たこともなかったので(以前、それらしき蝶とすれ違ったことはあるのですが)、いつか会いに行きたいと思っていたんですよね。

オオムラサキ観察園に到着したときは小雨が降っていて「うわ。たしか雨天中止・・・」と焦りましたが、小降りだったので入場でき、ネットを張り巡らせた施設の中ではひらひらと数頭(蝶の数え方は「頭」なのです)のオオムラサキが舞っていて、感動! NPO法人「オオムラサキを荒川の大空に飛ばす会」の方にガイドしていただいて、卵や一齢幼虫、キュートな癒し顔の終齢幼虫(これがまた輝くようなエメラルドグリーンで美しい!)なども見せていただき、公園内でも羽化したばかりであろう天女のようなアカボシゴマダラ他、さまざまな蝶たちと遭遇し、至福の一日を過ごしました。

蝶は古代ギリシャでは霊魂「プシュケ」の象徴。ギリシャ神話の「プシュケ」は愛の神アフロディーテの息子エロスに愛された人間の娘です。自らの猜疑心が原因でエロスと離ればなれになってしまいますが、アフロディーテから与えられる数々の試練を乗り越え、最終的には女神になりエロスと結ばれます。人間から女神という変容を表すのでしょう。女神となったプシュケには蝶の翅が描かれていることが多いようです。

火星と木星の間を回る小惑星にもプシュケと名付けられたものがあるので、その占星術的な意味をあげてみると・・・

Jacob Schwartzさんの著作「Asteroid Name Encyclopedia」では「精神的・肉体的な結びつき」「エロティックな愛」「生々しい精神の傷とそこからの回復」などを意味すると記されています。プシュケが発見された1852年3月17日のチャート上では、彼女は獅子座27度12分を逆行中。土星よりも内側の天体とはアスペクトを作りませんが、天王星と土星の合とアンティション、当時まだ発見されていない冥王星とはトラインの関係で、「苦しみを通した変容」と「再生・復活」という神話のテーマに合致していますね。

一方、「Asteroid Goddesses」の著者で小惑星研究の第一人者であるダグラス・ブロックさんとデメトラ・ジョージさんの「Astrology for Yourself」(近藤テ留ミ先生の訳で「あなたのための占星術」として出版されています)では「霊的な感受性の原理」「意識的なリレーションシップをスピリチャルな啓蒙への道として用いる」「深く直観的なコミュニケーション」という説明がされています。

私の出生図ではプシュケはがっつり2分差でアセンダントルーラーの冥王星に合、そしてプシュケが発見された位置、獅子座の27度にはノーアスペクトの天王星が鎮座しています。ICで木星・パートオブフォーチュンと合しているキロンほど強い実感ではないものの、その次くらいに影響を感じるのがこの冥王星に合のプシュケとイシスで、やっぱりアセンダントルーラーや目立つ天体にタイトに関わる小惑星は、その象徴するところに関係する事柄を経験することが少なくないように思います。

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